2011年3月8日火曜日

リード&フォロー(4)リズム編

女性の動きを司ることだけが男性のリードではない。

リズムの感じ取り方は人それぞれである。そして、それによる体の動き出すタイミングもまた人によって違いがある。
この二つに顕著な違いがあるペアが踊った場合、男性が主導権を持つのが一般的であるのだが…。

リズムにおける主導権に留まらず、リード全般において女性に安心感を与え、追従するのを心から納得させる為に、男性はまず“説得力のあるリズム感”を見せ付ける必要がある。

これはただ単に正確なリズムを刻めばいいというのではない。
男性自身が踏むステップによって作り出したリズムを、握った手を通して女性に伝導させるのだ。
これはいくら正しいリズムで動いていても、足先だけのタップを繰り返していては不可能である。
両足交互に重心を移し、上半身をも使ってステップすると、足からくるビートにボディのグラインドが加わり、心地よいグルーブとなって相手に伝わる。

このグルーブ感は、なにも男性→女性の一方通行ではない。
女性の側でも作られたグルーブが男性に還元されると、単なるシンクロ感を超えた“超”快感が二人にやってくる。
この快感の中では、もはや小難しいワザは無用となる。
ベーシックに簡単なワザを挟むだけで、極上のごちそうになり得るのだ。

踊った相手にとって、いつまでも記憶に残る人になりたかったら、難しいワザを覚えるよりベーシックを磨いた方がはるかに近道なのである。

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