1.スキーで曲がる時は、抜重した後に内側のエッジを立てカーブの外側に向け加重する。
2.自動車で曲がる時は、予め速度を落とした後にハンドルを切り、曲がり抜ける際に再びアクセルを踏み込む。
これらの例から、走行するスキーや車をコントロールするには、スキー板や車輪が雪面や路面をしっかりグリップしていることが大前提であることが解る。
同様にダンスでも足裏がフロアをしっかりグリップしていないと、安定した動きや豊かな表現力を得ることはできない。
このグリップを生むのが“意図的に床面に掛ける荷重”、つまり「加重移動によるステップ」なのである。
特に男性の場合、自分自身だけでなく女性の動きまでコントロールしなければならないので、このグリップ力は女性以上のものが要求される。
手に頼ったリードをする男性のリードが読み難かったり、ステップがばたついたりするのは加重移動が出来てないからである。
女性を振り回した挙句に自分までドタバタする男性の姿は、ギアをニュートラルにしたままS字カーブを曲がる自動車に似ている。
女性をリードする際、無意識のうちに足の動きが止まったり、自分が作ったテンションに負けて腰が引けてしまったりする男性をよく見るが、これも良質なステップが出来てない証拠。
まず例外なく手に頼ったリーダーであることが多い。
リードは腕力で引っ張ったり押したり回したりしてはいけない。
手はあくまで添え物。
安定した足腰の上に載った“ボディ”でリードする、と言っても過言ではない。
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