2011年3月7日月曜日

サルサを始めた頃の勘違い

サルサを始めたばかり、2005年初頭の話。
計4回のサルサ体験後に下のような文章をブログに書いたことがある。

私は、「リード」とは、女性の手を引っ張って「こっちへ行きましょう!」と、“連れていく行為”だと思っていました。
ところが、実際は違うんですねぇ。。
本当のリードとは…。

パートナーと共に、門扉の前に立ったとしましょう。
まず、自分で門扉、続いて玄関扉を開け、スリッパを用意し、廊下を彼女に先立って歩き、ふすまを開け、障子を開けて、「ささ、どうぞ、こちらへお座り下 さい」と座布団を勧める、旅館の仲居さんみたいに、相手に一切触れること無く、彼女が“落ち着ける場所へ導いていく行為”なんです。
右にターンするのか、左にターンか、あるいはお互いの位置を入れ替わるのか、一度離した手を再びつなぎ合わせるか、しないのか。 全ては、“前もって男性が敷いておいた赤いカーペットの上”を、女性が歩いていけば、「自然にそこへ着いてしまう」ようになっていなければならないのです。

ですから、ジャストのカウントで自分自身が気持ち良く踊っているだけでは、女性は何をしたらいいのか皆目分かりません。
目的の時点の4カウント以上前には、次のワザを思い描いていなければならないし、自分自身の動きを分かってもらう為には、半カウント前には、その予備動作に入っていなければならない。

こんな、「“仕込み”に精を出すものの“肝心の料理は味わえない”料理人」のような仕事が、「サルサ」を踊る男に課せられた宿命なのであります。

当時は知らない方からのコメントやトラックバック依頼などもいくつか寄せられたのだが…。

たしかに前半分は喩えとして間違ってはいないだろう。
しかし今考えると、後半は我ながら勘違いも甚だしい。

当時受けていたレッスンの印象から、「女性に前もって知らせる」ことがリーダーの重要な役目であると、私は思い込んでいた。
しかし、On2に転向してからの経験と私なりの理論探求の結果、リード&フォローを成立させる上で最も重要なのは「リードを前もって教える」ことなんかではなく、男女双方が「加重の利いたステップをする」ことだと気付いたのだ。

その理由は次回以降の記事で詳しく述べることにする。

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