2011年3月6日日曜日

振り付けじゃない

昔、東京で参加した、あるレッスンの最中の出来事。

私が女性を右にターンさせようとしたら、その直前に彼女は左に回り始めた。

「ううん、ここは右回り。」と言いながら両手を使って動きをさえぎり、右にリードすると、その女性は「すみません。どっちに回るか、なかなか覚えられなくて…。」と謝った。
私は「どっちに回るかは女性が覚えることじゃないよ。女性は男性がリードする通りに動けばいいんだから。」と答えた。

この女性の問題点は2つある。

まず一つは、サルサダンスのレッスンに対する意識。
ルーティンを振り付けだと思って覚えようとしていることである。
ルーティンの流れを覚えるのは、リードする男性の役目である。対する女性はそのリードの受け方を覚えるのが仕事。もし女性が流れを覚えて動く意識しかなかったら、そのワザをフリーダンスの中で使われても、対応できない。

二つめが、男性がリードする前に動いてしまったこと。
一つめの問題点と関係しているのだが、リードに反応して動くべきところを自分の「見込み」や「思い込み」で動いてしまっては男性のリードを邪魔をするばかりか、二人の意気を損ないダンス全体に悪影響を及ぼしてしまう。

とにかく女性は心をまっさらにして、男性のリード通りに動く。
これが大切。
そして男性が何らかのリードをするまでは、基本ステップを続けるか、その場で足踏み。

言葉にするとすごく簡単なんだけど、これがなかなか出来ないんだよねぇ。。。

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